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検索チャート・コトバは『 考慮する 』です。

該当する肢問は 26 問』あります。そのうち、

「正しいと思われる問題」    24問→92%の確立

「最も不適当な問題」      2問→8%の確立

このコトバが問題文にでてくると、「正しいと思われる問題」の確率が非常に大きいと思われます。

『考慮する』コトバは、否定コトバがなければ「安全」コトバです。

 

問題番号

年度

設問番号

正誤

問  題  文

1

H23

08

O

1. 高さh2の窓ガラスの検討に用いる風圧力の計算においては、ピーク風力係数を考慮する

 

ピーク風力係数はピーク外圧係数とピーク内圧係数の差で規定される。瓦を吹き飛ばそうとする風力はピーク外圧係数が負(吹き上げ)のときに発生するといわれている。同様に窓ガラスの検討にも、ピーク風力係数を考慮する。

2

H23

08

O

2. 屋根葺き材に作用する風圧力算定においては、ピーク風力係数を考慮する

 

問題番号1と同じ

3

H20

21

O

3. 鉄筋コンクリート造の腰壁と柱の間に完全スリットを設けた場合であっても、梁剛性の算定に当たっては、腰壁部分が梁剛性に与える影響を考慮する

 

これは、ジャスカ(JSCA)の「構造スリット設計指針」に詳しく書いてあるが、柱面に完全スリットを切った場合でも、梁から1m範囲の腰壁は、梁剛性に影響を与える。

4

H19

08

O

2.多雪区域においては、暴風時においても積雪荷重がある場合と積雪荷重がない場合とを考慮する

 

当然、考慮したほうが、構造的に安全性が向上するので○。

試しに、反対側からこの文を見てみると「考慮する必要はない。」となり、ふぶいている北国の状況を思うと、危険だと思われる。

5

H19

19

O

4. L型擁壁のフーチング上の土の質量は、擁壁の転倒に対する抵抗として考慮することができる。

 

L型擁壁の形状からみて、当然考慮します。主にコンクリート自重と上の土で転倒を止めます。

6

H18

20

O

"4.杭の引抜き抵抗力の評価に当たっては、杭の自重を考慮することができるが、地下水位以下の部分については、杭の浮力を考慮する

 

浮力を考慮すると、杭の引抜き抵抗力は、減少し安全側の評価となるので○。

7

H17

14

O

5. コンクリート充填鋼管(CFT)の柱の耐力評価において、実況に応じた強度試験により確認した場合は、鋼管とコンクリートの相互拘束効果を考慮することができる。

 

コンクリート充填鋼管(CFT)柱の最大の特徴です。相互拘束効果のことをコンファインド効果ともいいますよ。

8

H17

15

O

2.高力ボルト摩擦接合部においては、一般に、すべり耐力以下の繰返し応力であれば、ボルト張力の低下、摩擦面の状態の変化を考慮する必要はない。

 

そのとおりです。覚えてください。

9

H17

18

O

1. 基礎に作用する固定荷重については、上部構造に作用する場合に準じて求めるほか、基礎スラブ上部の土被り重量も考慮する

 

そのとおりです。覚えてください。設計荷重が重くなり、安全側です。

10

H17

18

O

6. 基礎構造の設計においては、地盤沈下や地震時の液状化等の地盤変状による基礎への影響を考慮する

 

そのとおりです。覚えてください。設計検討項目が増えて、安全側です。

11

H17

19

O

2. 地盤沈下が生じている地域において、圧密層を貫く杭の長期荷重については、杭に作用する負の摩擦力も考慮する

 

地盤沈下(圧密沈下)が生じている杭の場合、負の摩擦力が働いて、必要な先端支持力が大きくなります。したがって、考慮しなければなりません。覚えてください。

12

H17

21

O

3. 制振構造や免震構造において用いるダンパーについては、地震時の挙動だけでなく、風による影響も考慮する

 

当然のことです。覚えてください。検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

13

H17

21

O

4. 大スパンの建築物においては、梁や床スラブの上下方向の振動による応力と変形を考慮する

 

検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

14

H17

22

X

3.鉄筋コンクリート構造において、鉄筋とコンクリートの線膨張係数が大きく異なるので、温度変化による影響を考慮する

 

○ 鉄筋コンクリート構造において、鉄筋とコンクリートの線膨張係数が同じなので、温度変化による影響を考慮する必要はない

 

鉄筋とコンクリートの線膨張係数は、 1×10−51/℃)で同じ値です。

 

そもそも、温度変化による線膨張係数が大きく異なるなら、鉄筋コンクリートが成り立つはずがないのす。ポイントは「大きく異なる」などという、あいまいなコトバが使われているところがなにか変ですね。

15

H16

08

O

7. 許容応力度等計算において、地震力の計算時には、特定行政庁が指定する多雪区域にあっては、積雪荷重を考慮する

 

検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

16

H16

18

O

1. 杭には、建築物に作用する地震力のほかに、地盤状況により地盤の変位に起因する応力を考慮する必要がある。

 

検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

17

H16

19

X

8. 擁壁の底版の直上Dの土の重量は、擁壁の転倒に対する抵杭として考慮することができない

 

底版の直上の土の重量を考慮しなければ、一般にL型擁壁の設計はできません。覚えておいてください。(問題番号5参照)

18

H15

21

O

1.超高層建築物に作用する風圧力に対する構造計算を行う場合、水平面内における風向と直交する方向及びねじれ方向の建築物の振動について考慮する必要がある。

 

そのとおりです。覚えてください。検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

19

H14

08

O

1. 地表面粗度区分を決定するに当たっては、都市計画区域の指定の有無、海岸線からの距離、建築物の高さ等を考慮する

 

そのとおりです。覚えてください。検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

20

H14

18

O

5. 地震時には地盤も振動するので、地層の構成によっては、上部構造の慣性力による杭頭への水平力のほかに、地盤の変形が杭に与える影響を考慮する必要がある。

 

そのとおりです。覚えてください。検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

21

H13

15

O

2. 鋼管内部にコンクリートを充填する円形の鋼管コンクリート柱の設計においては、一般に、鋼管の拘束コンファインド効果を考慮する

 

そのとおりです。覚えてください。検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

22

H13

21

O

3. 帳壁、内装材、外装材等の取付け部分の検討に当たっては、地震力によって生じる水平方向の層間変位を考慮する必要がある。

 

そのとおりです。覚えてください。検討項目が増えるということは、一般的に安全側になります。

23

H12

09

O

4. 地盤の許容支持力度の算定において、基礎の根入れ深さによる効果を考慮する場合、短期許容支持力度は長期許容支持力度の2倍とはならない。

上の式が長期許容支持力、下の式が短期許容支持力です。下の式のカッコ内の1/22倍にはならないのです。

24

H11

21

O

5. カーテンウォールの取付け部分の構法の検討に当っては、地震時の各階の層間変位を考慮する必要がある。

 

そのとおりです。覚えてください。

25

H10

19

O

3. 圧密沈下が生じる可能性のある地層を貫く支持杭の設計においては、一般に、杭周面に下向きに作用する摩擦力を考慮する

 

そのとおりです。覚えてください。(問題番号11参照)

26

H10

23

O

2. 木材を用いた建築物の設計においては、クリープを考慮する必要がある。

 

木材は、初めは同じようにたわむが、さらに時間が経つに従い、たわみが徐々に増加していく現象が生じる。これをクリープ現象と呼び、長期応力を受ける梁等に生じることが多く、最終的には初めのたわみの2〜3倍にまでたわみが増加する場合がある。特に含水率の高いもの、つまり乾燥の充分でないものほどクリープ現象を起こしてしまう。