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『完全』コトバについて
『完全』というコトバは、完全溶込み溶接、完全合成ばりと、完全スリットという技術用語でしか
出題されていません。
完全というコトバは、「足りないところがない」という意味に使われます。
安全に関していえば、完全な安全性などというものは、この世に存在しないものと思われます。
したがって、完全などというコトバは、これからも技術用語でしか出題されないでしょう。
完全が肯定的な文章で使われれば、すべて○の確率が高いでしょう。
平成9年から平成22年度までに12問出題されていますが、すべて、肯定的文章で○です。
確率100%です。
完全コトバ
年度 |
設問 |
肢問 |
正誤 |
キーワード |
問 題 |
H10 |
15 |
1 |
O |
鉄骨構造 |
1. 冷間成形角形鋼管を使用した柱と大ばりの接合部は、外ダイアフラム形式とし、 大ばりとの接合を完全溶込み溶接とした。 肯定的な文章で○。 |
H10 |
17 |
5 |
O |
鉄骨構造 |
5. 箱形断面の柱の中間継手を現場溶接するに当たり、裏当て金を用いて、 完全溶込み溶接とした。 肯定的な文章で○。 |
H11 |
17 |
1 |
O |
鉄骨構造 |
1. 完全溶込み溶接におけるのど断面の許容応力度は、 高度の品質が確保できる場合、母材と同一の値とすることができる。 肯定的な文章で○。 |
H11 |
17 |
3 |
O |
鉄骨構造 |
2. 現場における箱形断面の柱の継手の接合は、 一般に、完全溶込み溶接とする。 肯定的な文章で○。 |
H11 |
17 |
4 |
O |
鉄骨構造 |
3. 完全溶込み溶接の始端部・終端部では、 欠陥が発生しやすいので、エンドタブを用いる。 肯定的な文章で○。 |
H11 |
20 |
2 |
O |
構造計画 |
2. 腰壁や垂れ壁の付いた鉄筋コンクリート構造の短柱は、 脆性的な破壊を起こしやすいので、その対策として、 柱際に完全スリット等を設ける方法がある。 肯定的な文章で○。 |
H12 |
16 |
4 |
O |
鉄骨構造 |
4.柱・はり接合部に設ける通しダイアフラムと箱型断面柱との接合は、 完全溶込み溶接とした。 肯定的な文章で○。 |
H13 |
16 |
1 |
O |
各種構造総合 |
1. 鉄骨ばりとコンクリートスラブとを緊結した合成ばりの曲げ合成を求める場合、 原則として、「鉄骨ばり」と「有効幅及び有効厚さ内のコンクリートスラブ」との 全断面を有効とする完全合成ばりと仮定する。 文章のとおりで○。 |
H16 |
17 |
1 |
O |
鉄骨構造 |
1. 部分溶込み溶接ののど断面に対する許容せん断応力度は、 完全溶込み(突合せ)溶接の場合と同じ値とした。 部分溶込み溶接は曲げや引張や、繰り返し荷重を受ける場合使用できない。 溶接部にせん断力のみが作用する場合には,のど断面に対して許容応力度を与えて使用を許している。○ |
H19 |
12 |
5 |
O |
鉄筋コンクリート構造 |
5.腰壁が取り付くことにより、柱が短柱となるのを防止するため、 柱と腰壁の取り合い部に、十分なクリアランスを有する完全スリットを設けた。 肯定的な文章で○。 |
H20 |
21 |
4 |
O |
構造計画 |
4.鉄筋コンクリート造の腰壁と柱の間に完全スリットを設けた場合であっても、 梁剛性の算定に当たっては、腰壁部分が梁剛性に与える影響を考慮する。 文章のとおりです○。 |
H22 |
24 |
2 |
O |
鉄筋コンクリート構造 |
2. 柱の剛性評価において、腰壁と柱との接合部に完全スリットを設けたので、 腰壁部分の影響を無視した。 文章の通りです○。 |